
大切なペットの食欲が、急に落ちたことありますか?
うさぎのジョンが急に食べなくなった時、私は本当に心配でたまりませんでした。 大好きだったおやつも食べない。お水もあまり飲まない。
「どうしよう」「どこか苦しいんやろうか」と、ただただ焦るばかりでした。
今回は、ペットの食欲不振と、その背景にある「うっ滞」という、うさぎ飼い主さんには特に知っておいてほしいお話をします。
食欲不振は危険な「SOS」サイン
ペットの食欲不振は、単なる「今日は食べたくない気分なのかな?」という問題ではないかもしれません。 特にうさぎの場合、食欲が落ちるということは、体からの重大な「SOS」なんです。
うさぎは「嘔吐(おうと)ができない」
当時、病院やお里の方に教えていただいて学んだことですが、うさぎには「嘔吐ができない」という、犬や猫とは違う大きな特徴があります。 吐き出すことができない、ということは、胃腸に溜まったものが問題を起こすと、そのまま悪化してしまうリスクが高いということです。
怖い「うっ滞」とは?
ペットが食べなくなる原因の一つに「うっ滞(うったい)」があります。 これは、何らかの原因で胃腸の動きが低下してしまう、とても怖い状態のこと。
うさぎは、一度排泄した「盲腸便(もうちょうべん)」をもう一度食べてそれからも栄養を摂る「食糞(しょくふん)」という習性があるほど、消化器官が特殊で、常に胃腸が動いている必要がある動物です。
昔は「毛球症(もうきゅうしょう)」と呼ばれていましたが、私があとから知った範囲では、毛だけが原因というより、胃腸の動きが落ちた結果として毛が溜まることもあると考えられているようです。
そして、このうっ滞は、年齢関係なく起こります。若い子でも、元気だった子でも、突然起こるからこそ注意が必要なんです。
うっ滞の原因は一つじゃない
ここが大事なポイントですが、うっ滞の原因は一つではなく、複数が絡み合っていることが多いと言われています。
- ストレスや環境の変化(寒い時期など)
- 歯のトラブル
- 不適切な食事(繊維質の少ないフードや牧草不足)
- 水分の摂取不足
- 運動不足
- 痛みや他の病気
今思えば、ジョンの場合も、こういった複数の要因が重なっていたのだと思います。
私が当時わかっていたのは、寒い時期に起こりやすいこと、前歯が伸びてしまっていたこと。
家の中は自由に動けるようにしていたので、運動不足はないのかな?と思いますが…。
食欲より先かも?「便の観察」が重要な理由【体験談】
食欲が落ちるのも大切なサインですが、実はその前に「便の変化」がサインとして現れることもあります。
便が小さくなった、数が減った、形がイビツ、繋がっている…
ジョンが食べなくなった時、便も出なくなって、部屋の隅っこでまーるくなって止まってて…それが本当に心配でした。 でも、病院で治療を進めていくと、米粒よりも小さいような便から、だんだんと正常な大きさに戻っていったんです。
その時初めて「あ、これがうっ滞の回復のサインなんだ」と実感しました。
毎日お世話している飼い主さんだからこそ気づける「何か変だな」という感覚、本当に大事です。

ジョンが教えてくれた「強制給餌」の大変さ
もし、うっ滞が進んでしまうと、病院での点滴やお薬のほか、「強制給餌」が必要になることもあります。 これは、すり潰したフードなどを注射器(シリンジ)でペットの口から流し込む方法です。
流し込むはちょっと違うか…少しずつ入れてあげてシャクシャクと食べてもらわないといけません。
ジョンも、シリンジでの強制給餌をしました。 最初は大喜びで食べてくれていたのですが、だんだんと食べてくれなくなって…。味覚が変わったのか、「これはおやつじゃない」と分かったのか…。
当時は理由もわからず、とにかく「食べて!」と必死でした。 こんな大変な治療が必要になる前に、日頃から予防してあげることが本当に大切だと痛感しました。
うっ滞を防ぐために、日頃から見ておきたいこと

うっ滞を避けるために、日頃から気をつけたいことがあります。
- 繊維質が豊富な牧草をいつでも食べられるようにする (フードの選び方も大切です)
- 新鮮な水をいつでも飲める環境を整える (新鮮な水を、いつでも飲める状態にしておく)
- ストレスの少ない環境を作る
- 定期的な運動やブラッシング
ここで「水選び」も出てきますが、あくまで予防法の一つ。 食事、環境、観察…全部が揃ってこそ、ペットの健康は守られるんだと思います。
まとめ:異変に気づいたら、すぐに病院へ
ペットの食欲不振は、放っておくと本当に危険です。 特にうさぎのうっ滞は、急激に悪化することもあります。
「元気がない」「食べない」「便の様子がおかしい」… そう感じたら、絶対に自己判断せず、すぐに動物病院に連れて行ってください。
うさぎは、極限までしんどさを隠す生き物と教えてもらったことがあります。
これは本能だそうです。
うちのジョンのように「しんどいねん~~」ってわかりやすく態度で表してくれる子も稀にいます(これは飼い主的には有難かった!)。
ですが、やはりうさぎの専門家の人たちは殆どが「わかりにくい」と言われていたので、やはり日頃からうざがられるほど気をつけてあげる、いざという時の早期治療。 これが、大事なペットの命を守ることにつながるんだと思います。
